宗教&インテリジェンス(旧harmonyのブログ)

世界−人類−日本、皆が幸福になる知を探究します。

カール・マルクスの鬼子現代中国 〈Coffee break〉

共産主義と人民の不幸


マルクスはエンゲルスへの手紙で「ロシア人は信用できない。奴らが動くと、悪魔も逃げ出す」と書きました。世界初の共産主義革命が起きたのは、マルクスが軽蔑したこのロシアでした。今はもっと驚く展開でしょう。21世紀、共産党が支配する最大の国家は中国です。ヨーロッパの先進国から共産主義革命は起こるというマルクスの予言は全く外れました。その中国は、資本主義国家よりはるかに貧富の格差が大きく、人民から搾取した金を各国にばらまき、世界を共産化しようとしています。






そんな奇怪な展開をした歴史から、私たちは何を学べるでしょうか? ソビエト・ロシアと中国は、ともにマルクス主義・唯物論を奉じる国家で、唯物思想を受け入れない人々を、何億人も殺害し、人類に大きな不幸をもたらしました。ソビエト社会主義圏は20世紀のうちに滅び、中国は今も生き延びています。中国が厄介なのは、経済が発展したので、人民を幸福にしたと騙すことができたことです。ところが、今年2020年になり、そのウソがはっきり顕われました。新型コロナウイルスの蔓延が、中国人がいかに不幸であるかを世界に伝えたのです。






今でも、中国は自由がない情報閉鎖国家なので、私たちは感染の状況がはっきり分かりません。それだけでも中国がまともな国でないことが分かります。国民の生命や幸福などを考えない共産党によって、多くの人が見捨てられ、まともな治療も受けられず新型肺炎で死亡しています。マルクスは人の幸福を考えて共産主義を創出しました。しかし、唯物思想で幸福な世界はつくれませんでした。





21世紀に、今後も中国共産党が生き残れば、不幸を世界にまき散らすだけです。抑圧されている多くの人々を不幸から解放するため、中共は終焉しなければなりません。残念ながら日本には、親中派がいかに多いでしょうか。それも、国民は決して親中ではなく、権力と金がある者達の多くが親中派なのです。政治家、経済人、マスコミ、識者が中国から利益を得ているので中国の側に立っています。彼らは、新型コロナ肺炎の惨事を契機に、考えを改めるべきです。そうでなければ親中派は、中国共産党とともに厳しい歴史の審判を受けることになります。
共産主義の歴史を振り返れば容易に分かるはずです。
                        (永田)