宗教&インテリジェンス(旧harmonyのブログ)

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台湾で聞いた「陰陽五行地政学」 Coffee Break

 Coffee Break 1編



もう、35年も前、台湾にいたとき、ある老人から面白い話を聞きました。中国には「一貫道」という宗教がありましたが、共産党に迫害され、信者は台湾に逃れました。一貫道は道教系の新宗教で、自然食を奨励することで有名で、台湾には一貫道の信者が経営する自然食の食堂がたくさんあります。





そこで昼食をしていたら、店の老主人が話しかけてくれて、興味深い話を聞きました。これは、「陰陽五行地政学」とも言える内容で、それ以来、国際情勢を判断する上で、私の基本認識になりました。それを紹介します。





まず、中国史の代表的な王朝を挙げます。王朝名と、その王朝が陰陽五行思想、すなわち、火・水・木・金・土の、どの性質を持つかを示します。




秦 = 火
漢 = 水
唐 = 土
宋 = 木
元 = 金
明 = 火
清 = 水



上の王朝の性格と、五行の関係は何となく納得できます。




そして、五行的に




「火・秦」は「・漢」により消され、
「水・漢」は「・唐」に吸い込まれ、
「土・唐」は「・宋」の肥料になり、
「木・宋」は「・元」(金属)によって切られ、
「金・元」は「・明」によって溶かされ、
「火・明」は「・清」によって消されました。






老主人は、これで、中国歴代王朝の興亡史における五行的意味を示してくれました。





老主人の話は、この五行理論を、現在の国際情勢に展開させます。



火 = ASEANなどの南方諸国
水 = ロシア
土 = 中国
木 = 日本
金 = アメリカ



これは、上の国々が、陰陽五行的にどのような性格を持つか示します。



すなわち、日本は木で、土の中国と、水のロシアには有利です。
しかし、金のアメリカと、火の南方諸国には不利です。





南方諸国は火で、木の日本と、金のアメリカには有利です。
しかし、水のロシアと、土の中国には不利です。





ロシアは水で、火の南方諸国と、金のアメリカには有利です。
しかし、土の中国と、木の日本には不利です。





中国は土で、火の南方諸国と、水のロシアには有利です。
しかし、木の日本と、金のアメリカには不利です。





アメリカは金で、土の中国と、木の日本には有利です。
しかし、水のロシアと火の南方諸国には不利です。



以上が、主要国における五行的関係で、それぞれの国家の強弱関係を示します。



この理論によると、木である日本は、土の中国と、水のロシアには有利です。ですから、日清戦争、日露戦争に勝利しました。
しかし、金であるアメリカには敗北しました。中国、ロシアは潜在意識のなかで、日本を怖れているのでしょう。そのため、中国は、アメリカやASEANで反日工作をして、日本を抑えようとしています。






日本は、金であるアメリカ、火であるオーストラリア、インドとともに対中包囲網を強化すべきです。しかし、そもそも、日本は中国に対し優位にある国なのです。ですから、中国に対し、もっと自信をもって、はっきり国益を主張すべきです。そうすれば中国は折れます。茂木外相のような対中弱腰外交は、むしろ中共を力づけるだけです。



金であるアメリカも、土である中国に対し有利です。ですから、中国は、アメリカに強い、水であるロシアと結び、一帯一路政策で、火である南方諸国を巻き込んで、アメリカに対抗しようとしています。しかし、五行的にアメリカは中国に対し有利なので、トランプ45代大統領のように、強い姿勢で臨めば中国は抑えられるのです。バイデンが、オバマ時代のような、無責任は親中政策さえとらなければ、世界の安全は維持できます。



中国に対し有利な日・米が連帯すれば、中共問題は解決できるのです。35年前、台湾の老人から聞いた「陰陽五行地政学」は、中共全体主義に対し、日本やアメリカが、まともな政策さえとれば、世界の自由、民主主義を守れるということを確信させてくれます。